用語解説
遺伝子は、A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)という4つのDNA塩基の組み合わせにより成り立っています。これらの4種類の塩基は、3つを1組として、ひとつのアミノ酸(タンパク質を構成する物質)を決定づけるように並んでいます。 生命現象の大部分はタンパク質が担っているため、この遺伝子のDNA塩基配列こそが、私たちの体質などを決定する重要な遺伝情報の源であるといえます。
全部で23対あるヒトの遺伝子のうち、1対の性染色体の組み合わせによって性別が決まります。性染色体には、X染色体とY染色体の2種類があり、父親と母親からX染色体を1本ずつ受け継ぐと女性となり、母親からX染色体を1本、父親からY染色体を1本受け継ぐと男性となります。
AR(アンドロゲンレセプター)は毛乳頭細胞などの中に存在し、毛細血管を通じて入ってくる男性ホルモンを受け止める役割をもっています。男性ホルモンは、アンドロゲンレセプターに結合することで初めてその作用を発揮しますので、アンドロゲンレセプターが男性ホルモンと結合しやすいほど男性ホルモンの影響を受けやすくなります。
AR遺伝子には、CAGとGGCという3つのDNA塩基配列が繰り返される部分が存在し、それぞれのリピート数には個人差があることがわかっています。CAGの繰り返し配列をCAGリピート、GGCの繰り返し配列をGGCリピートと呼んでいます。CAGとGGCのリピート数の合計数を調べることで、男性ホルモンに対するアンドロゲンレセプターの感受性の高さ、つまりAGAの遺伝的発症リスクを予測することが可能となります。
変えることができない要因。遺伝子とは、生まれつきの体質を決定づけるもの。抜け毛に関してはAR遺伝子が関連しており、その個人差を調べることでAGAの発症の可能性を予測することができます。遺伝子は、生涯変えることはできませんが、自分の体質を知ることは、予防や早期対策を行うためには遺伝子情報を知ることはとても重要です。
変えることができる要因。環境要因とは、あなたを取り巻くさまざまな因子のことをいいます。たとえば、脱毛を発症リスクを高める環境要因としては、偏った食事、睡眠不足、タバコ、ストレスなどがあると言われています。これらの環境要因は、今後のライフスタイルの改善、ヘアケアによって、脱毛症状の発症や進行を遅らせることが十分に可能となります。